パーマがまつげに与える負担ってどれくらいあるの?

まつげエクステが高い人気を誇っていますが、まつげパーマにも根強い人気があります。パーマとは永続性のあるウェーブという意味をもつ「パーマネントウェーブ」の略です。

まつげや髪の毛などの毛髪の内部は、繊維状になったタンパク質が束になってできています。パーマをかける場合には、薬品で内部のタンパク質を切断してからロッドなどで形をつくり、ふたたび結合させることで、欲しい形に固定させることができます。

パーマをかけるときに使う薬品は、毛髪の表面を覆っているキューティクルをはがして中まで浸透。内部のタンパク質に作用します。その刺激によってまつげが傷み、切れやすくなるなどのダメージを与えてしまうのです。

まつ毛パーマのダメージ

まつげパーマによって受けるダメージには個人差があります。私の周りでも、同じお店で同じ薬品で同じ施術を受けたのに、ダメージを感じる方とそれほど感じない方がいます。素のまつげがハリやコシのある健康な状態なら、まつげパーマのダメージは少ないものになります。

でも、素のまつげが傷んで細くなっていたりすると、パーマをかけることで、負担大。まつげはダメージを受けてしまいます。

ダメージを減らす方法

少ないダメージでまつげパーマを楽しむ方法は、普段からまつげ専用の美容液などでケアを行い、健康なまつげに育てていくこと。まつげパーマを受けたあとも、ケアを怠らないようにすることで負担を軽くすることが出来ます。

まつげにハリやコシがあって健康的な状態なら、まつげパーマのカールも長くもつので、パーマをかける頻度も減らせます。パーマのもちには個人差がありますが、1カ月くらいで取れ始めると感じる方が多いです。もちのいい方でも、まつげの生え変わりによって2カ月を過ぎると通常の状態に戻ってきます。

ですから、まつげパーマをかけてから次の施術までは、少なくとも1カ月以上は空けるようにしましょう。イベントのタイミングなど長期的に見通して、計画的にまつげパーマをかけることも重要です。

クレンジング剤がまつげに与える負担

目元の印象は、メイクによっていろいろと変化させることができます。
しかし、どんなメイクをしていても避けては通れないのがクレンジング。
毎日のクレンジングが与えるダメージによって、まつげが傷むこともあるのです。

クレンジングをするときは、まつげもまつげが生えている部分の皮膚も
とてもデリケートだということを念頭に置いてください。
「まぶたをゴシゴシこする」「まつげを引っ張ってマスカラを取る」
といった行為は絶対にNGです。

しかし、やさしさを意識するあまりメイクがきちんと落ちていない状態もよくありません。
まずは、普段のクレンジングで目元のメイクがきちんと落ちているかを確認してみましょう。

普段通りの方法で、顔全体をクレンジングしてみてください。
それからお風呂上がりなどに綿棒にクレンジング剤を少量含ませて、上下のまぶたのキワを軽くなぞってみましょう。
綿棒にマスカラやアイライン、アイシャドウなどが付着するようなら、メイクがきちんと落ちていない証拠。

目元にメイク料が残りがちなら、ポイントメイク専用のクレンジング剤を選んで、使うのがおすすめです。
ウォータープルーフのマスカラをつかっているときには、とくに専用のクレンジング剤が必要になります。
ポイントメイク専用のクレンジング剤は洗浄力が強いので、顔全体に使ってはいけません。
ですが洗浄力が強い分、目元をこすったりまつげを引っ張ったりする負担をかけることなくメイクを落とすことができます。

クレンジング剤をなじませるときの使い方は、横向きや円を描くようにクルクルするのではなく、
まつげの根元から毛先に向かい、流れにそって1本1本なでるようにしてください。
それでも落ちにくいときには、クレンジング剤をコットンに含ませて下まぶたに当て、
目をつぶって上まつげの上からクレンジング剤を含ませた綿棒でなでるようにオフするという方法もあります。
ポイントメイク専用のクレンジング剤でアイメイクをオフしてから、顔全体のベースメイクを落とすようにしましょう。

エクステがまつげに与える負担

まつげのエクステンションとは、
自分のまつげに人工のまつげ(エクステンション)を専用の接着剤で装着していく技術のことです。
地まつげ1本に対して1本づつ装着する方法と、数本づつ装着する方法があります。
後者の方が目がパッチリ見える効果は高いのですが、まつげにかかる負担が大きいです。
なので現在では、ほとんどのサロンで前者の方法での施術が行われています。

まつげエクステのメリットは、まつげを長く美しく見せながらも自然な仕上がりになることです。
マスカラのようにダマになったり、つけまつげのように素のまつげとなじまず不自然な印象になることがありません。

まつげエクステの接着剤は強力です。
まつげエクステをした部分にはクレンジングオイルを使わないなど、サロンで伝えられる注意点を守っていれば、
まつげが自然に抜けるまではエクステンションが取れることはありません。
マスカラのように毎日オフしたり、つけまつげのように毎日取りはずす必要がまつげエクステにはなないので、
利用することで毎朝のメイク時間が短縮。
スッピンでも美しいまつげでいることができます。

しかし、まつげエクステがまつげやまぶたに与える負担は大きくなります。
地まつげの上にエクステンションがずっと乗ったままになるからです。
目元は顔の中でもとくに皮膚が薄く、引っ張られる刺激に弱い部分。

体調や空気の乾燥具合などによって変わってきますが、人は1分間に15~20回ほどまばたきをします。
たった0.01gほどの重さでも、毎日約1万5千~2万回のまばたきをし、
表情が変わるたびに、めまぐるしく動く目元には、大変な負担になるのです。
まぶたがずっと引っ張られることで、たるみやシワ、肩こりや頭痛といった症状が出ることもあります。

まつげエクステの負担を軽くしながら楽しむためには、あまり大量のエクステンションを乗せすぎないこと。
また、まつげエクステをオフしてから次に乗せるまでに、お休みする期間をつくるのも重要です。
まつげ美容液などでしっかりとケアして、素のまつげを健康的な状態にしておくことで、
エクステンションの量を減らしても自然にボリュームアップすることができます。

 

ビューラーがまつげに与える負担

まつげを美しく見せる要素のひとつが、キレイなカールです。
そして、美しいカールをつけるのに欠かせないのが、ビューラー。

ビューラーとはビューティーカーラーの略で、名前のとおり
まつげに美しいカールを付けることが目的の器具です。
ビューラーの使い方は、ゴムの部分を数回に分けて
上まつげの根元から先に向かって挟み、カールをつけていきます。
ビューラーはマスカラと一緒に使うことが多く、上手に使うことができれば
自然でありながらも、パッチリとした目元に仕上げることができます。

ビューラーでキレイに仕上がらない場合、
考えられる原因のひとつが、まつげに水分や油分が付いていることです。
化粧水やクリームなどの水分や油分がまつげに付着していると、ちゃんとカールをつけることができません。
ビューラーを使う前にはティッシュで押さえるなどして、
まつげに水分・油分がついていない状態にしておきましょう。

また、ビューラーのゴムの部分も定期的にチェックが必要です。
まつげをはさむゴム部分が汚れたり劣化していると、美しいカールに仕上がりません。
汚れたら拭く、ゴムは劣化する前に取り替えるようにしてください。

ビューラーは、まつげの根元ではさんでから、毛先に向かって数回に分けて、はさんでカールを付けていきます。
ですから、はさむときの力加減やはさみ方などによって、まつげに負担を与えないように注意してください。
くれぐれも、力いっぱいはさむことのないようにしましょう。

特に、劣化したゴムのビューラーで力任せにまつげをはさんでしまうと、まつげが傷んだり切れたりしてしまいます。
まつげが傷んでハリやコシのなくなった状態になると、カールもつきにくくなり、さらにビューラーに力が入る・・・
という悪循環になってしまいます。
せっかく素敵なまつげを作り出すビューラーです。
まつげへの負担が軽くなるような正しい使い方で利用するようにしましょう。

ビューラーを正しく使っていても、まつげが傷んでいてカールがつきにくいと感じるなら、
まつげをいたわるケアも大事です。
アイメイクをきちんと落としてから、まつげ美容液でケアしましょう。
たまにはまつげのメイクを控えて、お休みする日をつくるのもまつげケアには有効です。

マスカラがまつげに与える負担

まつげの印象をアップさせるもっとも手軽な方法のひとつが、マスカラです。
比較的安価で手に入り、コスメショップだけでなく、ドラッグストアやコンビニなどで購入することもできます。
色味も定番のブラックからブラウン、グリーンやブルー、ピンクといったカラーが豊富です。
その日の気分やTPOに合わせて選ぶことができます。

まつげの量を増やしたいならボリュームタイプ。
繊細に長く仕上げたいならロングタイプ、まつげを上向きにしたいならカールタイプなど、
マスカラひとつでまったく違った印象にすることもできます。

しかし、マスカラは毎日のメイクのたびに塗り、毎日落とすという作業が必要です。
その分、まつげにかかる負担も大きくなります。

まつげが傷んでいると、朝つけたマスカラのカールが取れてしまって、
日中のメイク直しで再度マスカラを重ねることになります。
まつげエクステやつけまつげに比べると、負担が少ないといわれているマスカラですが、
あまり大量に重ねてしまうとその負担は大差ありません。
素のまつげが健康な状態なら、朝のマスカラのカールを長い時間キープすることができます。

マスカラでまつげの負担になるのが、クレンジングのときです。
まつげはとてもデリケート。まぶたの皮膚はとても薄くなっています。
まつげを引っ張ったりまぶたをこすったりする刺激によって、
まつげが切れる、抜ける、生えにくくなるという症状を引き起こします。

そういった負担を軽くするためには、お湯で落ちるフィルムタイプのマスカラを選ぶのがおすすめです。
フィルムタイプのマスカラなら、水や汗、涙などで落ちることはなく、
お湯で落ちるので、クレンジングの負担を大幅に減らすことができます。

毎日のマスカラによるまつげのダメージが気になるなら、まつげの美容液でケアするのがおすすめです。
メイクを落としてから、マスカラと同じようにまつげに塗ったり、根元部分にもなじませるだけで
手軽にまつげのダメージをケアできますよ。