マスカラがまつげに与える負担

まつげの印象をアップさせるもっとも手軽な方法のひとつが、マスカラです。
比較的安価で手に入り、コスメショップだけでなく、ドラッグストアやコンビニなどで購入することもできます。
色味も定番のブラックからブラウン、グリーンやブルー、ピンクといったカラーが豊富です。
その日の気分やTPOに合わせて選ぶことができます。

まつげの量を増やしたいならボリュームタイプ。
繊細に長く仕上げたいならロングタイプ、まつげを上向きにしたいならカールタイプなど、
マスカラひとつでまったく違った印象にすることもできます。

しかし、マスカラは毎日のメイクのたびに塗り、毎日落とすという作業が必要です。
その分、まつげにかかる負担も大きくなります。

まつげが傷んでいると、朝つけたマスカラのカールが取れてしまって、
日中のメイク直しで再度マスカラを重ねることになります。
まつげエクステやつけまつげに比べると、負担が少ないといわれているマスカラですが、
あまり大量に重ねてしまうとその負担は大差ありません。
素のまつげが健康な状態なら、朝のマスカラのカールを長い時間キープすることができます。

マスカラでまつげの負担になるのが、クレンジングのときです。
まつげはとてもデリケート。まぶたの皮膚はとても薄くなっています。
まつげを引っ張ったりまぶたをこすったりする刺激によって、
まつげが切れる、抜ける、生えにくくなるという症状を引き起こします。

そういった負担を軽くするためには、お湯で落ちるフィルムタイプのマスカラを選ぶのがおすすめです。
フィルムタイプのマスカラなら、水や汗、涙などで落ちることはなく、
お湯で落ちるので、クレンジングの負担を大幅に減らすことができます。

毎日のマスカラによるまつげのダメージが気になるなら、まつげの美容液でケアするのがおすすめです。
メイクを落としてから、マスカラと同じようにまつげに塗ったり、根元部分にもなじませるだけで
手軽にまつげのダメージをケアできますよ。

まつげが傷んでる、どうにかしたい

まつげが傷んでいると、すぐに切れたり、ハリやコシを感じられなくなったりしてしまいます。
まつげが傷む原因のひとつが、まつげを”盛る”ことです。
まつげにエクステをつけた状態でまぶたを上げ下げする負担は、
1年の間で約61kgの重量のものを1センチ持ち上げるのと同じくらいの仕事量になります。
61kgというと、標準的な男性の体重です。

つけまつげの場合の1年間の負担は、
まつげエクステを上回り、約95kgのものを1センチ持ち上げる仕事量になります。
95kgというと、力士の体重です。

まつげに乗った男性や力士を想像すると、まつげエクステやつけまつげの負担の大きさが想像できますよね。
まつげを”盛る”行為は、まつげだけでなく、まぶたにも負担をかけます。
まぶたは皮膚が薄いです。
引っ張られる負担にとても弱くなっています。

まぶたが引っ張られ続けることで、まつげが不健康になるだけでなく、
眼瞼下垂というまぶたが垂れ下がってくる症状が出ることもあります。
そうなると、目を見開こうと頑張ってしまうことで、筋肉が緊張。
肩こりや頭痛の原因にもなるのです。

とはいえ、自然に目元を印象付けられるまつげエクステも、
手軽にゴージャスなまつげを演出できるつけまつげも、
1度その魅力にハマってしまうと、やめられないという方も多いでしょう。
それなら、少しでもまつげやまぶたに負担のかからない方法で楽しむようにしましょう。

まつげエクステをオフするときには、サロンで専用のリムーバーを使い、1本ずつていねいに外していきます。
くれぐれも、自分で引っ張って取ないようにしましょう。
いつもキレイでいるために、一定期間まつげエクステを休むこともおすすめです。
まつげの毛周期は3週間から4カ月程度です。
まつげが傷んでいると感じるなら、少なくとも1カ月は休むようにして下さいね。

つけまつげは、特にまつげやまぶたへの重量がかかりやすいです。
付けている時間を短くするようにしてください。
外すときも、まぶたの皮膚が引っ張られないように、やさしく取って
連日で付けることは避けるようにしましょう。

まつげにコシやハリがないんです

なぜかまつげがさみしい印象。
でも、本数が少ないわけではないんです。
そういうときには、まつげの1本1本にコシやハリがないことが考えられます。
そもそもまつげにコシやハリがあるとは、どういう状態なのでしょうか?

まつげは長さも短く、生えている面積も狭いので分かりにくいのですが、
髪の毛に置き換えて想像してみると分かりやすくなります。
コシやハリ、存在感のある髪に必要な要素は、太さや健康的な弾力があることです。

まつげもそれと同じく、1本1本の毛の太さや弾力、しなやかさのある状態を
「コシやハリがある」といいます。
まつげに充分な太さや弾力がない状態では、まつげパーマをかけてもすぐに取れてしまいます。
ビューラーやマスカラを使ってまつげをカールさせても、少し時間が経つと下がってしまいます。

まつげのコシやハリがなくなる原因のひとつが、ビューラーの使い過ぎです。
ビューラーを頻繁に使うと、まつげがダメージを受けてコシやハリがなくなります。
まつげがコシやハリをなくすことによって、カールがつきにくくなり、
ビューラーを使うときについ力が入ったり、使う頻度が増えてしまいます。
それによって、まつげがまたダメージを受ける…
という悪循環になってしまいます。

悪循環から抜け出してまつげのコシやハリを守るためには、
ビューラーをやさしく使うことを意識してみてください。
できれば、ビューラーを使わない、アイメイクをお休みする日をつくるようにしてみましょう。

まつげ美容液を使って、素のまつげを健康的な状態にケアするのも有効です。
素のまつげにコシやハリが戻れば、ビューラーやマスカラによるカールのつき・モチも格段にアップするでしょう。
まつげ美容液を毎日使うことで、素のまつげのコシやハリを取り戻して、本数や長さのアップも期待できます。
素のまつげが健康的なら、メイクを落としてスッピンになっても、印象的な目元を維持できますよ。

短いまつげ、何とかしたい!

目元の印象がさみしくなってしまう原因のひとつが、まつげの短さです。
まつげも髪の毛と同じく毛根や毛母細胞があって、生え変わりの周期があります。
まつげも一定の期間に一定の長さになると抜けて、また新しく生えてきます。

まつげの長さは、日本人の平均で5mm~10mmくらいです。
まつげの本数には個人差がありますが、上のまつげで約100~150本、
下のまつげでは約50~80本くらいだといわれています。

毛の生え換わりの周期を毛周期といい、まつげの毛周期は3週間から4カ月程度。
毛周期には、成長初期、成長期、退行期、休止期のサイクルがあります。
成長初期は、皮膚の中で毛がつくり出され、まだ表面には出ていない時期。
成長期とは、毛が皮膚の表面に伸びていき、太くなってコシも出てくる時期です。
退行期になると、まつげの成長が止まります。
休止期には、毛根との結びつきが弱まって抜け落ち、次のまつげが生えてくるための準備段階に入ります。

まつげが短い場合、まつげの毛周期が狂ってしまうことで長く伸びにくくなっている可能性が考えられます。
まつげ美容液をつかって、まつげの毛根に栄養を送り、長く太いまつげを育てるケアがおすすめです。

短いまつげをメイクで長く見せるには、マスカラの力を借りましょう。
マスカラを仕上がりの感じで分類すると、「ロングタイプ」と「ボリュームタイプ」「カールタイプ」に分かれます。
まつげを長く見せるには、「ロングタイプ」のものがおすすめです。

ロングタイプのマスカラはファイバータイプとよばれることもあり、名前の通り繊維がたくさん入っています。
ロングタイプのマスカラで長いまつげをつくるときには、まつげの先にもまだ長さが続くつもりで
ブラシを止めずに長く長く動かしていくようにしましょう。
マスカラのブラシを上に向かって塗ることで、マスカラ液の中に入った繊維が短いまつげの先に付いていき、
どんどん長くなっていきます。