まつげケアの方法

美しく健康的なまつげを育てるには、小まめなケアが欠かせません。
まつげを健康的に育てるためには、その土台となる毛根やまぶたの皮膚へのケアが重要になってきます。
毛根や皮膚に充分に栄養を与えるためには、目の周りの血行をよくしましょう。

パソコン作業の合間には、ホットタオルで目の周りを温めるケアの仕方がおすすめです。
血流が良くなることで、目の周りに栄養や酸素が届けられます。
まつげだけでなく、ドライアイや目元の乾燥対策にも有効です。

お風呂にはいるときには、しっかりと湯船につかるようにしましょう。
湯船につかって身体がしっかりと温まってから、入浴の最後の方に洗顔するようにしてください。
血流を促せるだけでなく、温まることで毛穴が開くので、やさしい力で洗顔しても、
毛穴の奥の汚れまで落とすことができるからです。

まつげが傷んだり抜けやすくなっているなら、まつげの美容液がおすすめです。
まつげの毛周期は、3週間から4カ月くらいといわれているので、まつげ美容液は気長に続ける必要があります。

まつげ美容液は、商品によって推奨しているタイミングが違いますが、朝晩の洗顔後に塗るのが一般的です。
きれいに生え揃うまで、初めのうちは、毎日根気良くお手入れを続けましょう。
まつげは、マスカラやビューラーなどによって毎日負担をかけられています。
その日のダメージはその日のうちにケアしておくつもりで、ていねいに扱ってください。
まつげが理想的な形に生えそろってきたら、回数や頻度を減らして様子を見てみてもよいでしょう。

まつげ美容液の効果を最大限に引き出すためにも、
まつげを傷めないクレンジング・洗顔で汚れをちゃんとオフしたあとに塗っていくようにしましょう。
毛穴の汚れがきちんと取り除かれていると、栄養分を吸収しやすくなります。
特に夜は、寝ている間にまつげ美容液の有効成分が浸透していき、
まつげが成長している時間になります。
しっかりとケアしたいですね。

まつげに負担をかけない優しい洗顔方法

健康的なまつげを育てるためには、マスカラやまつげエクステ、まつげパーマなど
お休みする日や期間を取ることが必要です。

しかし、まつげメイクをお休みしている間の洗顔で、
「まつげを、また傷めてしまった」という話を私の周りでよく聞きます。
メイクのクレンジングと同じく、アイメイクをしていないときの洗顔も負担をかけないよう
まつげとまぶたへの優しさを念頭に置いて行ってください。

優しい洗顔方法とは、しっかりとキメの細かい泡を立ててから、
まつげとまぶたに直接指が触れないくらいのタッチで、まつげの流れに沿って、そっと洗うことをいいます。
「指を横向きやクルクルと円を描くように動かす」「爪を立てる」といったことは絶対NGです。

まつげが傷んだり生えにくくなる原因のひとつがストレス。
ストレスを感じて、ホルモンバランスや自律神経が乱れると、まつげの毛母細胞の働きがにぶります。
まつげの毛母細胞が影響を受けると、まつげが伸びにくくなったり、毛周期のバランスが崩れたりして
まつげがまばらになったりしまいます。
ストレスは、まつげ以外にもお肌や髪の毛に悪い影響を与えるもの。
ストレスを溜めこまないで、上手に発散することを普段から心がけるようにしましょう。

まつげには、生え変わりのサイクルである毛周期があるので、1日に数本程度抜けるのは自然なことです。
しかし、まつげに優しい生活を心がけていても改善が見られない、目の周りが腫れたりただれたりしている、
1日に10本以上もまつげが抜けてしまう、といった場合には病気が疑われます。
皮膚科や美容外科などでも診察はしてもらえますが、目の周りのことなので眼科を受診するのがベストでしょう。

まつげが抜けてしまう症状のひとつが、円形脱毛症です。
現在のところ、円形脱毛症の特効薬となるものはないといわれています。
お医者さまに相談しながらまつげにやさしい生活を続け、まつげ用の美容液などを使って
気長にまつげが生えてくるのを待つようにしましょう。

クレンジング剤がまつげに与える負担

目元の印象は、メイクによっていろいろと変化させることができます。
しかし、どんなメイクをしていても避けては通れないのがクレンジング。
毎日のクレンジングが与えるダメージによって、まつげが傷むこともあるのです。

クレンジングをするときは、まつげもまつげが生えている部分の皮膚も
とてもデリケートだということを念頭に置いてください。
「まぶたをゴシゴシこする」「まつげを引っ張ってマスカラを取る」
といった行為は絶対にNGです。

しかし、やさしさを意識するあまりメイクがきちんと落ちていない状態もよくありません。
まずは、普段のクレンジングで目元のメイクがきちんと落ちているかを確認してみましょう。

普段通りの方法で、顔全体をクレンジングしてみてください。
それからお風呂上がりなどに綿棒にクレンジング剤を少量含ませて、上下のまぶたのキワを軽くなぞってみましょう。
綿棒にマスカラやアイライン、アイシャドウなどが付着するようなら、メイクがきちんと落ちていない証拠。

目元にメイク料が残りがちなら、ポイントメイク専用のクレンジング剤を選んで、使うのがおすすめです。
ウォータープルーフのマスカラをつかっているときには、とくに専用のクレンジング剤が必要になります。
ポイントメイク専用のクレンジング剤は洗浄力が強いので、顔全体に使ってはいけません。
ですが洗浄力が強い分、目元をこすったりまつげを引っ張ったりする負担をかけることなくメイクを落とすことができます。

クレンジング剤をなじませるときの使い方は、横向きや円を描くようにクルクルするのではなく、
まつげの根元から毛先に向かい、流れにそって1本1本なでるようにしてください。
それでも落ちにくいときには、クレンジング剤をコットンに含ませて下まぶたに当て、
目をつぶって上まつげの上からクレンジング剤を含ませた綿棒でなでるようにオフするという方法もあります。
ポイントメイク専用のクレンジング剤でアイメイクをオフしてから、顔全体のベースメイクを落とすようにしましょう。

エクステがまつげに与える負担

まつげのエクステンションとは、
自分のまつげに人工のまつげ(エクステンション)を専用の接着剤で装着していく技術のことです。
地まつげ1本に対して1本づつ装着する方法と、数本づつ装着する方法があります。
後者の方が目がパッチリ見える効果は高いのですが、まつげにかかる負担が大きいです。
なので現在では、ほとんどのサロンで前者の方法での施術が行われています。

まつげエクステのメリットは、まつげを長く美しく見せながらも自然な仕上がりになることです。
マスカラのようにダマになったり、つけまつげのように素のまつげとなじまず不自然な印象になることがありません。

まつげエクステの接着剤は強力です。
まつげエクステをした部分にはクレンジングオイルを使わないなど、サロンで伝えられる注意点を守っていれば、
まつげが自然に抜けるまではエクステンションが取れることはありません。
マスカラのように毎日オフしたり、つけまつげのように毎日取りはずす必要がまつげエクステにはなないので、
利用することで毎朝のメイク時間が短縮。
スッピンでも美しいまつげでいることができます。

しかし、まつげエクステがまつげやまぶたに与える負担は大きくなります。
地まつげの上にエクステンションがずっと乗ったままになるからです。
目元は顔の中でもとくに皮膚が薄く、引っ張られる刺激に弱い部分。

体調や空気の乾燥具合などによって変わってきますが、人は1分間に15~20回ほどまばたきをします。
たった0.01gほどの重さでも、毎日約1万5千~2万回のまばたきをし、
表情が変わるたびに、めまぐるしく動く目元には、大変な負担になるのです。
まぶたがずっと引っ張られることで、たるみやシワ、肩こりや頭痛といった症状が出ることもあります。

まつげエクステの負担を軽くしながら楽しむためには、あまり大量のエクステンションを乗せすぎないこと。
また、まつげエクステをオフしてから次に乗せるまでに、お休みする期間をつくるのも重要です。
まつげ美容液などでしっかりとケアして、素のまつげを健康的な状態にしておくことで、
エクステンションの量を減らしても自然にボリュームアップすることができます。

 

ビューラーがまつげに与える負担

まつげを美しく見せる要素のひとつが、キレイなカールです。
そして、美しいカールをつけるのに欠かせないのが、ビューラー。

ビューラーとはビューティーカーラーの略で、名前のとおり
まつげに美しいカールを付けることが目的の器具です。
ビューラーの使い方は、ゴムの部分を数回に分けて
上まつげの根元から先に向かって挟み、カールをつけていきます。
ビューラーはマスカラと一緒に使うことが多く、上手に使うことができれば
自然でありながらも、パッチリとした目元に仕上げることができます。

ビューラーでキレイに仕上がらない場合、
考えられる原因のひとつが、まつげに水分や油分が付いていることです。
化粧水やクリームなどの水分や油分がまつげに付着していると、ちゃんとカールをつけることができません。
ビューラーを使う前にはティッシュで押さえるなどして、
まつげに水分・油分がついていない状態にしておきましょう。

また、ビューラーのゴムの部分も定期的にチェックが必要です。
まつげをはさむゴム部分が汚れたり劣化していると、美しいカールに仕上がりません。
汚れたら拭く、ゴムは劣化する前に取り替えるようにしてください。

ビューラーは、まつげの根元ではさんでから、毛先に向かって数回に分けて、はさんでカールを付けていきます。
ですから、はさむときの力加減やはさみ方などによって、まつげに負担を与えないように注意してください。
くれぐれも、力いっぱいはさむことのないようにしましょう。

特に、劣化したゴムのビューラーで力任せにまつげをはさんでしまうと、まつげが傷んだり切れたりしてしまいます。
まつげが傷んでハリやコシのなくなった状態になると、カールもつきにくくなり、さらにビューラーに力が入る・・・
という悪循環になってしまいます。
せっかく素敵なまつげを作り出すビューラーです。
まつげへの負担が軽くなるような正しい使い方で利用するようにしましょう。

ビューラーを正しく使っていても、まつげが傷んでいてカールがつきにくいと感じるなら、
まつげをいたわるケアも大事です。
アイメイクをきちんと落としてから、まつげ美容液でケアしましょう。
たまにはまつげのメイクを控えて、お休みする日をつくるのもまつげケアには有効です。

マスカラがまつげに与える負担

まつげの印象をアップさせるもっとも手軽な方法のひとつが、マスカラです。
比較的安価で手に入り、コスメショップだけでなく、ドラッグストアやコンビニなどで購入することもできます。
色味も定番のブラックからブラウン、グリーンやブルー、ピンクといったカラーが豊富です。
その日の気分やTPOに合わせて選ぶことができます。

まつげの量を増やしたいならボリュームタイプ。
繊細に長く仕上げたいならロングタイプ、まつげを上向きにしたいならカールタイプなど、
マスカラひとつでまったく違った印象にすることもできます。

しかし、マスカラは毎日のメイクのたびに塗り、毎日落とすという作業が必要です。
その分、まつげにかかる負担も大きくなります。

まつげが傷んでいると、朝つけたマスカラのカールが取れてしまって、
日中のメイク直しで再度マスカラを重ねることになります。
まつげエクステやつけまつげに比べると、負担が少ないといわれているマスカラですが、
あまり大量に重ねてしまうとその負担は大差ありません。
素のまつげが健康な状態なら、朝のマスカラのカールを長い時間キープすることができます。

マスカラでまつげの負担になるのが、クレンジングのときです。
まつげはとてもデリケート。まぶたの皮膚はとても薄くなっています。
まつげを引っ張ったりまぶたをこすったりする刺激によって、
まつげが切れる、抜ける、生えにくくなるという症状を引き起こします。

そういった負担を軽くするためには、お湯で落ちるフィルムタイプのマスカラを選ぶのがおすすめです。
フィルムタイプのマスカラなら、水や汗、涙などで落ちることはなく、
お湯で落ちるので、クレンジングの負担を大幅に減らすことができます。

毎日のマスカラによるまつげのダメージが気になるなら、まつげの美容液でケアするのがおすすめです。
メイクを落としてから、マスカラと同じようにまつげに塗ったり、根元部分にもなじませるだけで
手軽にまつげのダメージをケアできますよ。

まつげが傷んでる、どうにかしたい

まつげが傷んでいると、すぐに切れたり、ハリやコシを感じられなくなったりしてしまいます。
まつげが傷む原因のひとつが、まつげを”盛る”ことです。
まつげにエクステをつけた状態でまぶたを上げ下げする負担は、
1年の間で約61kgの重量のものを1センチ持ち上げるのと同じくらいの仕事量になります。
61kgというと、標準的な男性の体重です。

つけまつげの場合の1年間の負担は、
まつげエクステを上回り、約95kgのものを1センチ持ち上げる仕事量になります。
95kgというと、力士の体重です。

まつげに乗った男性や力士を想像すると、まつげエクステやつけまつげの負担の大きさが想像できますよね。
まつげを”盛る”行為は、まつげだけでなく、まぶたにも負担をかけます。
まぶたは皮膚が薄いです。
引っ張られる負担にとても弱くなっています。

まぶたが引っ張られ続けることで、まつげが不健康になるだけでなく、
眼瞼下垂というまぶたが垂れ下がってくる症状が出ることもあります。
そうなると、目を見開こうと頑張ってしまうことで、筋肉が緊張。
肩こりや頭痛の原因にもなるのです。

とはいえ、自然に目元を印象付けられるまつげエクステも、
手軽にゴージャスなまつげを演出できるつけまつげも、
1度その魅力にハマってしまうと、やめられないという方も多いでしょう。
それなら、少しでもまつげやまぶたに負担のかからない方法で楽しむようにしましょう。

まつげエクステをオフするときには、サロンで専用のリムーバーを使い、1本ずつていねいに外していきます。
くれぐれも、自分で引っ張って取ないようにしましょう。
いつもキレイでいるために、一定期間まつげエクステを休むこともおすすめです。
まつげの毛周期は3週間から4カ月程度です。
まつげが傷んでいると感じるなら、少なくとも1カ月は休むようにして下さいね。

つけまつげは、特にまつげやまぶたへの重量がかかりやすいです。
付けている時間を短くするようにしてください。
外すときも、まぶたの皮膚が引っ張られないように、やさしく取って
連日で付けることは避けるようにしましょう。

まつげにコシやハリがないんです

なぜかまつげがさみしい印象。
でも、本数が少ないわけではないんです。
そういうときには、まつげの1本1本にコシやハリがないことが考えられます。
そもそもまつげにコシやハリがあるとは、どういう状態なのでしょうか?

まつげは長さも短く、生えている面積も狭いので分かりにくいのですが、
髪の毛に置き換えて想像してみると分かりやすくなります。
コシやハリ、存在感のある髪に必要な要素は、太さや健康的な弾力があることです。

まつげもそれと同じく、1本1本の毛の太さや弾力、しなやかさのある状態を
「コシやハリがある」といいます。
まつげに充分な太さや弾力がない状態では、まつげパーマをかけてもすぐに取れてしまいます。
ビューラーやマスカラを使ってまつげをカールさせても、少し時間が経つと下がってしまいます。

まつげのコシやハリがなくなる原因のひとつが、ビューラーの使い過ぎです。
ビューラーを頻繁に使うと、まつげがダメージを受けてコシやハリがなくなります。
まつげがコシやハリをなくすことによって、カールがつきにくくなり、
ビューラーを使うときについ力が入ったり、使う頻度が増えてしまいます。
それによって、まつげがまたダメージを受ける…
という悪循環になってしまいます。

悪循環から抜け出してまつげのコシやハリを守るためには、
ビューラーをやさしく使うことを意識してみてください。
できれば、ビューラーを使わない、アイメイクをお休みする日をつくるようにしてみましょう。

まつげ美容液を使って、素のまつげを健康的な状態にケアするのも有効です。
素のまつげにコシやハリが戻れば、ビューラーやマスカラによるカールのつき・モチも格段にアップするでしょう。
まつげ美容液を毎日使うことで、素のまつげのコシやハリを取り戻して、本数や長さのアップも期待できます。
素のまつげが健康的なら、メイクを落としてスッピンになっても、印象的な目元を維持できますよ。

短いまつげ、何とかしたい!

目元の印象がさみしくなってしまう原因のひとつが、まつげの短さです。
まつげも髪の毛と同じく毛根や毛母細胞があって、生え変わりの周期があります。
まつげも一定の期間に一定の長さになると抜けて、また新しく生えてきます。

まつげの長さは、日本人の平均で5mm~10mmくらいです。
まつげの本数には個人差がありますが、上のまつげで約100~150本、
下のまつげでは約50~80本くらいだといわれています。

毛の生え換わりの周期を毛周期といい、まつげの毛周期は3週間から4カ月程度。
毛周期には、成長初期、成長期、退行期、休止期のサイクルがあります。
成長初期は、皮膚の中で毛がつくり出され、まだ表面には出ていない時期。
成長期とは、毛が皮膚の表面に伸びていき、太くなってコシも出てくる時期です。
退行期になると、まつげの成長が止まります。
休止期には、毛根との結びつきが弱まって抜け落ち、次のまつげが生えてくるための準備段階に入ります。

まつげが短い場合、まつげの毛周期が狂ってしまうことで長く伸びにくくなっている可能性が考えられます。
まつげ美容液をつかって、まつげの毛根に栄養を送り、長く太いまつげを育てるケアがおすすめです。

短いまつげをメイクで長く見せるには、マスカラの力を借りましょう。
マスカラを仕上がりの感じで分類すると、「ロングタイプ」と「ボリュームタイプ」「カールタイプ」に分かれます。
まつげを長く見せるには、「ロングタイプ」のものがおすすめです。

ロングタイプのマスカラはファイバータイプとよばれることもあり、名前の通り繊維がたくさん入っています。
ロングタイプのマスカラで長いまつげをつくるときには、まつげの先にもまだ長さが続くつもりで
ブラシを止めずに長く長く動かしていくようにしましょう。
マスカラのブラシを上に向かって塗ることで、マスカラ液の中に入った繊維が短いまつげの先に付いていき、
どんどん長くなっていきます。